みなさんはあごの不快な症状で悩まされていませんか?
これって顎関節症?と日ごろから悩んでいる方は意外に多いですが、顎関節症とは日本人の2人に1人が発症する病気です。もし不快なあごの症状があったら、早期診断により適切な治療を受けることをおすすめします。
ここでは、そんな顎関節症の症状や原因、治療法や予防法などについてお伝えします。
Contents
顎関節症とは?
まずはじめに、顎関節症という病気についてご説明致します。
顎関節症の主な症状は顎の痛みだと言われており、口を開けたり締めたりした時、ものを噛んだ時などに顎を動かすことで痛みを感じます
それ以外にも次のような症状があります。
- 顎を動かした時に音がする
- 口を完全に閉じることができない
- 口が開けにくい
関節円板のずれから起こる?
顎関節症のほとんどが顎関節にある関節円板のずれによって起こると言われており、ここの軟骨がずれることで口を開けたり閉じたりする際に下の顎の骨が引っかかって音や痛みが生じます。
他にもかみ合わせが悪いことや、ストレスや歯ぎしりなども顎関節症の原因と言われています。
あごの周りの異常からくるもの
顎関節症とは、あご関節の周りに異常があって起こると言われています。原因も多岐に渡り、症状も人それぞれです。これら軽いものから重いものまですべてをまとめて顎関節症と呼んでいます。
顎関節症の原因とは?
顎関節症の原因にはいろいろなものがあります。その原因について具体的にご紹介致します。
ストレスによるもの
意外にも、ストレスと顎関節症には深い関係があります。
それは、ストレスがたまると緊張状態が続くため、無意識に歯を食いしばるからです。さらに、ストレスは歯ぎしりの原因になり、あごに負担がかかりすぎるとあごの周りの組織に異常が起こって顎関節症になりやすいのです。
歯ぎしりによるもの
夜中睡眠中に歯ぎしりをする方も顎関節症になりやすいです。
歯ぎしりをしすぎると、あごに過剰な負担が与えられてしまうからです。他にも歯ぎしりは歯周病の原因にもなるため、早期治療が必要です。
日常生活にも顎関節症の原因が
他にも顎関節症の原因は日常生活の中にも隠れています。
たとえば、次のようなものが挙げられます。
- うつぶせ寝で寝ている
- 頬杖をつくことが多い
- 左右のどちらかでものを噛むことが多い
心当たりがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
かみ合わせによるもの
次に、歯科矯正や詰め物、抜歯や歯を削るなどの治療によってかみ合わせが悪くなることはよくあるものです。
こういったことが原因となり、顎関節症になる方も多いようですね。
かみ合わせが悪いとものを噛むとき安定しないので、顎関節にかなり負担がかかってしまいます。ただ、生まれつき歯が変形していることが原因でかみ合わせが悪い方も多いです。
顎関節症の治療法とは?
主な治療法として挙げられるのが、運動療法や矯正治療でしょう。
まず、運動療法とは開口訓練といったリハビリのことを言います。症状によってはこの治療法がとても効果的だと言われています。さらに、噛み合わせが原因の場合には、矯正治療によりかみ合わせを治すことによって治療を行います。これで完全に治るとは言えませんがかなり症状が軽減すると言われています。
マウスピースを併用することも
さらに、顎関節症の治療法でマウスピースを使うこともあります。
この治療法だと、無意識に歯ぎしりや食いしばりを抑えられ、顎関節症の症状が軽減できます。
ただ注意したいことは、マウスピースを使う際には症状にちゃんと合ったものを使う必要があるということです。信頼のおけるクリニックで診断してもらうことが大切です。
手術をすることも
以上の治療法で症状が改善されない場合には手術を行う場合もあります。
手術方法としては、関節視下手術と関節解放手術の二通りあり、どちらも全身麻酔で行う必要があるので回復するまでには半年近くかかる場合もあるようです。
ただし、このような顎関節症で手術を行うのは非常に稀なケースです。
治療はどこで受けるのがいいの?
顎関節症の症状を診断してもらう場合、どの科に受診すべきなのか分からない方も多いでしょう。
一般的には口腔外科で受けることができますが、もし口腔外科ではっきりと原因が分からない場合には神経内科や整形外科を受診することをお勧めします。
また、体全体のバランスをよくすることで改善することもあるため、整体に通われる方も増えています。
顎関節症を予防するには?
では、顎関節症を予防するにはどういったポイントがあるのでしょうか。
顎関節症は再発しやすいと言われており、普段から気を付ける必要があります。特に、ストレスを溜めることは顎関節症の大きな原因となっていますので、普段からストレスが溜まりやすい人は、解消法を見つけることをおすすめします。
例えば、運動や趣味など無理せず長く続けられるものがおすすめです。もし、かみ合わせが悪いなら歯科医に相談すると安心です。
顎関節症の原因を作るNG行為
顎関節症はまた、生活習慣とも深い関わりがあります。次の行為はNG行為ですので注意しましょう。
- うつぶせ寝をする
- 歯を食いしばる
- 頬杖をつく
- 左右どちらかだけで噛む
- 歯ぎしりする
当てはまることが一つでもありましたか? 思い当たることがあったら、今日からでも止めるように心がけましょう。
最後に
いかがでしたか?
今回は顎関節症の原因や治療法などについてご紹介しました。
顎関節症を軽く見てしまう方が多いですが、重症化してしまうと日常生活に支障が起こる場合もある病気ですので、原因をしっかりと知って対処法や予防法などを頭に入れておくと安心です。
不快なあごの症状が出た場合には歯科医院に相談しましょう。