顎関節症の治療方法とそれぞれにかかる料金の比較 | 歯と健康のラボラトリー

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顎関節症の治療方法とそれぞれにかかる料金の比較

顎関節症は様々な理由から起こる可能性があります。

口が開きにくくなったり、口を開けると音がしたり、ひどい場合には頭痛などの症状が起こることも⋯!
噛み合わせによって起こる場合や、ストレスによる喰いしばりなどで一次的に負担がかかってしまって症状がでてしまう場合もあります。
顎関節症にはどのような治療方法があり、それぞれにかかる料金はどの位なのかをまとめてみました。

Contents

顎関節症の治療

顎関節症では、まずレントゲンや模型を作成して現在の状況を確認していきます。
診断して噛み合わせに問題があった場合には噛み合わせの調整をしていく事もあります。
調整だけで改善する場合には、数千円程度の料金で治療する事が可能です。

マウスピース

調整だけでは難しい場合に噛み合わせを治していくには、マウスピースを使用して保護していく方法もあります。
ストレスなどによる食いしばりが原因で顎に負担がかかってきてしまっている場合には、マウスピースを使用して保護します。

朝起きた時に顎に違和感を感じたときは、寝ている間に歯を食いしばっている可能性があります。そういった場合にはストレスの原因を除去してあげないと同じ症状を繰り返してしまう事があるので、ストレスを感じる根本的な原因を除去してあげる事も必要です。

マウスピース治療は数千円程度の治療費となります。

理学療法

マッサージなどで顎の緊張をほぐすことによって顎関節症の改善を目指す方法です。

まず顔の筋肉のマッサージや頭蓋骨のマッサージをします。耳たぶの少し下や目のくぼんだ所の血行を良くするために、親指などで血行を促す様にマッサージしていきます。適度な力加減で行う事がポイントです!

また、その他にも姿勢が悪かったり、全身の歪みから顎関節症の症状を引き起こしている場合もあるので、ヨガやピラティスの動きなどで姿勢を整えることによって改善する事もあります。頬杖などをつく事でも歪みやすくなってしまうので、注意しましょう。

食事の際にも左右で同じ歯ばかり使うのではなく、左右両方の歯を使ってバランスよく噛む事も大切です。

矯正治療

歯並びの矯正は見た目の美しさのためだけでなく、噛み合わせなどの機能面を改善するために必要な治療方法です。顎骨の成長を促して正しい位置に促す方法もあります。

成長期に治療する事で正しい位置に導く事が出来るので顎関節症の予防になります。大人になってからでも顎顔面矯正治療で矯正装置を使用して顎の歪みなどを改善することができます。

また、ワイヤー治療によって一本一本の歯の噛み合わせなども矯正出来るので、歯並びだけではなく正しいかみ合わせができるようになる事で肩こりや頭痛なども改善されるのです。
期間は一定期間かかりますし、治療費も保険外の治療なので歯科医院によって金額が異なります。

薬物療法

顎関節症は様々な原因があるので、その原因に合わせて薬が処方されることもあります。

筋肉などの炎症が強いと診断された場合には、炎症が落ち着くまでの間の痛みを軽減するために鎮痛剤が処方されます。

筋肉が緊張している場合は筋弛緩剤を利用する場合もあります。精神的な不安がある場合でも食いしばりなどが見られるため、ストレスを軽減する目的で精神安定剤が投薬される場合もあります。

投薬には保険が適応されるので数千円程度の治療費となります。

外科的療法

保存療法が主流ですが、症状が改善されずに悪化している場合には外科的療法も検討されます。

レントゲンなどでは限界があるので、その際の検査にはMRIを用いて関節円盤を確認していきます。顎関節症の患者の約7割の人に関節円盤にずれが生じていると言われ、ズレが生じてしまうとお口を開けた時に擦れてしまうので炎症が起こる原因になります。

軽いものでは筋肉や靭帯に炎症が起こる場合もありますが、外科的にも手術が必要になる程の患者さんには関節円盤まで炎症が起こっている事が多いです。

最近では大きな傷を開けたりする手術よりも、内視鏡を用いて関節付近の小さな穴を開けるだけで行うことができる手術が主流になっています。

症状によっては入院して円盤を切り取る手術もあります。数日入院する場合には、保険が適応にはなりますが、数万円の治療費がかかります。

顎関節症の原因

顎関節症には色々な原因があり、特に生活習慣が密接に関わってくると言われています。

仕事などで長時間同じ姿勢をしている方や歯ぎしりの癖がある方、頬杖をついたり寝る時にうつ伏せで寝る方も顎関節症になりやすいと言われています。1日単位の行動では無く、日常の生活習慣の中で徐々に歪みが生じてしまうのです。

外傷などで外部から強い力がかかった場合にも顎関節症は起こりますが、保存療法で解決できるケースが多いです。

外傷によって起こる顎関節症よりも、生活習慣の影響で顎関節症を発症した場合のほうが、マウスピースなどを用いたり、マッサージを行っても完治しにくいのが現状です。生活習慣を見直さない限りは根本的な原因を除去する事が出来ないのです。

また、肩こり・頭痛・めまいなどの症状が出る事があるので、顎関節症と結びつかず診断するまでに時間がかかる事があります。

日頃から歯科医院で定期検診を受ける事で、音がなったり口を開きにくい症状が出たりという事を早めに発見する事ができます。

異常を早期発見するためにも定期検診を受けるようにしましょう。

最後に

顎関節症は一時的に発症し、自然に治癒する場合もありますし、軽い段階ではマッサージなどでも症状が改善する事があります。

症状が重くなってからでは炎症もひどくなってしまいますし、治療にも時間がかかってしまいます。

最適な治療方法は自己判断せず、必ず専門家に判断してもらうようにしましょう。

顎関節症だけに限らず、『早期発見早期治療』をする事で治療時間や治療費用も少なく済みますし、患者さんご自身の痛みも少なく済むのでストレスも軽減されます。

何か少しでも気になる症状がある場合には早めに歯科クリニック受診をすると、悪化する前に改善する事が出来るので安心です。

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