
あなたは自分の口臭が気になったときはありませんか?また、誰かに口臭を指摘されたことはありませんか?
更年期になると唾液の分泌が少なくなるので、舌が白くなったり口がねばつくことが多くなります。そうなると、口臭がひどくなる可能性があるので注意が必要です。
ここでは、更年期に起こりやすいドライマウスの改善法や予防法をご紹介します。
Contents
ドライマウスとは?
ドライマウスになると次のような症状が現れます。
- 舌が白くなる
- 口の中がねばつく
- 口臭がひどくなる
- 喋りにくくなる
- 食べ物が飲み込みにくくなる
これらの症状は、50代以上の更年期の男女に現れやすいと言われています。
ドライマウスの原因は唾液の分泌の低下です。更年期になると唾液の分泌が減ってしまい、口の中が乾燥しやすくなるのです。すると、ドライマウスになり、口の中や舌がひりひりしたり食べ物が飲み込みにくくなったり、しゃべりにくくなることがあります。
また、唾液には浄化作用や殺菌作用があるので、ドライマウスになって唾液が足りなくなると、口内の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や口臭、歯周病を引き起こしてしまいます。さらに、唾液はストレスなどで緊張が高まると、分泌が減っていきます。そのため、口臭などの症状がストレスになってドライマウスを余計に悪化させてしまうケースもあるのです。
ドライマウスの症状である舌苔や口臭、口のねばつきを改善するには、唾液の分泌をしっかり促すことが大切です。
ドライマウスの症状を自分でチェックしよう
次の項目に当てはまるものが多ければ多いほど、ドライマウスの可能性が高くなるので注意が必要です。
- 口の中がねばつく
- 口の中の渇きが3か月以上も続いている
- 水をよく飲む
- 夜中に起きて水を飲む
- 口臭が気になる
- 乾いた食べ物は水分がないとうまく飲み込めない
- ひどくショックを受けることがあった
- 緊張してイライラすることが多い
- 更年期障害が気になる
- 義歯で傷つきやすい
- 抗うつ薬や利尿薬、抗高血圧薬を飲んでいる
- 化学療法を受けている、または受けた
- 頭頚部の放射線治療を受けている、または受けた
あなたは当てはまる項目がありましたか?3つ以上当てはまった方はドライマウスの可能性が高いでしょう。
ドライマウスを改善・予防するには?
それでは、ドライマウスを予防・改善する方法をご紹介します。口の渇きやドライマウスの症状が気になる方は、ぜひ実践してみてくださいね。
口の潤いを保つ
口の渇きが気になったら、こまめに水分を補って口の中の潤いを保つようにしましょう。特に、冬場は空気が乾燥するので、加湿器などをつけて部屋の湿度を高めましょう。マスクをつけることもおすすめです。
また、保湿成分が含まれたマウススプレーなどの使用も効果的です。持ち歩きできるタイプなら、外出先でも口の渇きを潤すことができます。
食べるときはよく噛む
唾液はよく噛むことで、脳に刺激が伝わって分泌が促されます。そのため、普段の食事からよく噛んで食べることが重要なのです。
噛み応えのある食べ物をメニューに加えることもおすすめです。ガムを噛んで、唾液の分泌を促すことも効果的です。
また、唾液の分泌を減らしてしまう生活習慣に注意しましょう。喫煙やアルコールは、口の渇きや口臭にもつながります。煙草やお酒はほどほどに、適量を楽しみましょう。
栄養不足でも唾液の分泌が悪くなりますので、しっかり栄養(特にタンパク質)を取るようにしましょう。
唾液腺のマッサージを行う
唾液の分泌を促すためには、唾液腺をマッサージすると良いでしょう。ここからは、簡単にできる唾液腺のマッサージ法をご紹介します。強い力で押さないように、優しくマッサージしましょう。
- 上の奥歯あたりにある耳下腺を後ろから前へ回すようにマッサージします。10回ほど行いましょう。
- 耳の下から顎の下あたりにある顎下腺を指先で押すようにマッサージします。5回ほど行いましょう。
- 顎の下にある舌下腺を親指で押すようマッサージします。5回くらい行いましょう。
舌を動かすエクササイズを行う
唾液の分泌を促進するには、唾液腺のマッサージだけではなく、舌を動かすエクササイズも効果的です。手軽にできる舌のエクササイズをご紹介します。
このエクササイズは、唾液の分泌の促進だけでなく口周りの筋肉を鍛え、顔のたるみ防止につながります。
- 舌を上下に動かします。
- 次は、舌を左右に動かします。
- 今度は舌を右回りにまわしましょう。
- 最後は舌を左回りにまわしましょう。
※ポイントは、舌をできるだけ前に出して動かすことです。
舌磨きを控えめにする
舌には、味覚をつかさどる舌乳頭と呼ばれる神経が通っています。舌磨きをやりすぎると、この舌乳頭が傷つき、舌苔を増やしてしまいます。すると、口臭や虫歯、ドライマウスの原因につながってしまいます。
舌磨きをする際は、必ず専用のアイテムを使って磨く頻度に気を付けましょう。
リラックスする時間をつくる
唾液の分泌には、副交感神経が関係しています。そのため、気持ちがリラックスすることで唾液の分泌が促されていきます。
1日の中でリラックスする時間をつくることが、唾液の分泌につながり、ドライマウスの改善につながるでしょう。お風呂にゆっくりと浸かったり、ストレッチやマッサージを行う、読書をするなど自分に合ったリラックスタイムを作ってくださいね。
口呼吸を改善する
口呼吸を続けていると、空気が口から出入りするので、口の中や喉が渇いてしまいます。また、鼻炎や花粉症で鼻が詰まると、口呼吸になりがちです。
口呼吸になると慢性的に乾いた状態になってしまうので、できるだけ鼻呼吸に変えることが大切です。また、口呼吸を続けていると、口周りの筋肉が弱くなって顔のたるみやほうれい線にもつながるので注意が必要です。
口呼吸の改善には、あいうべ体操も効果的です。
ドライマウスを改善してストレスのない生活を送ろう
いかがでしたか?
ドライマウスの原因やセルフチェック、改善・予防法などはしっかり理解できましたか?
ドライマウスは、ご紹介した日々のケアや毎日の習慣によって改善する可能性があります。ドライマウスが気になる方は、ぜひ実践してみてくださいね。
なかなか改善しない場合や、ドライマウスの症状が悪化している場合は、自己判断しないで専門医に相談してみましょう。