これからインプラント治療をする方へ|インプラント治療の流れについて | 歯と健康のラボラトリー

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これからインプラント治療をする方へ|インプラント治療の流れについて

 

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『インプラント治療』について詳しくご存知ですか?

インプラント治療と聞いたことがあったとしても、実際に治療を受けたことがない場合は
治療の流れまで詳しくご存じの方はあまり多くないでしょう。
インプラント治療と一言で言っても、お口の中の状態には個人差があるので治療の流れは必ずしも全員同じではありません。
「インプラントは治療に時間が掛かるので大変・・・」と聞きますが、
どういった治療プロセスで、実際にはどのくらいの期間が必要なのでしょうか?
また、今回は治療後のメンテナンスなどについてもご紹介したいと思います。

インプラントの治療の流れ

1.精密検査&治療計画を確認する

まず、インプラント治療を行うために治療前にどの程度歯をなくしているか、
残った歯の状態はどうなのか、かみ合わせはどうなっているのかということを
精密検査を行い詳しく確認します。
クリニックではCTスキャンやレントゲンなどを使用し、それぞれの患者さんの
お口の中の状態や骨格を確認した上で治療方針を決定します。
さらに、どういった治療を行うのか、料金や治療法、通院にかかる期間などを
しっかりカウンセリングした上で、患者さんが納得してはじめて治療を開始します。
もし、骨の強度が足りない場合には造骨手術が必要になる場合があります。

一次手術

インプラントの手術は2回に分けて行われ、まず一次手術で歯茎を切開し、
あごの骨を削って歯の土台となる人工歯根を埋め込んでいきます。
このとき、局所麻酔が使われるため痛みを感じることはほとんどありません。
もし、痛みが不安という方には無痛鎮静法といった麻酔法もありますので
相談してみるといいでしょう。
一次手術にかかる時間はだいたい1~3時間となっており、入院する必要はなく
日常生活にすぐに戻れるので安心ですね。

定着期間

一次手術終了後は抜糸や消毒などを行いインプラントが骨ときちんと結合し、
定着するまで6か月ほど時間をあけることになっています。

二次手術

さらに、インプラントが定着したら、埋め込まれたインプラントの頭の部分をだして
アバットメントという連結部分を装着する手術が行われます。

人工歯を装着する

次に、歯茎が治ったら歯の型を取って、歯の形や歯並び、色などをチェックしながら
インプラントの上にかぶせる人工歯を作っていきます。
二次手術から6週間ほど経ったら人工歯をかぶせることでインプラント治療が終了します。

インプラントにかかる期間

上でご紹介したとおり、インプラントは

  • 人工歯根を歯茎に埋め込んでいく
  • 骨と人工歯根が結合するのを待つ
  • つないだ部分を着け人工歯をかぶせていく

といった3つのプロセスがあります。

 

定着期間には6か月ほどかかるため、インプラント治療にかかる期間は
トータルすると10か月程度と言われています。
これを虫歯治療と比較すると相当長いと感じる方が多いでしょうが、
インプラント治療はあごの骨に穴をあけ、そこに器具を埋め込んでいく外科的手術なので
ある程度時間がかかることはやむを得ないのです。
さらに、お口の中の状況やその方の骨の硬さや大きさなどはそれぞれ違っているので、
必要な治療期間にも個人差があります。
また、虫歯や歯周病などがある方はそれらの治療を優先して行います。
骨の幅が小さい方は骨の増大治療を行ってからインプラント治療を行う必要があります。
骨が柔らかい方は治療が必要になることが多いようですね。
治療期間はあくまでも目安として考え、詳しいことは医師と相談し
自分がどうしていきたいのか、どのくらいの期間がかかるのかを
しっかりと確認してから治療を開始しましょう。

 

忙しい方のための治療法

人前に出る仕事なので歯がない状態で長期間生活できない、
仕事が忙しいので頻繁に通えないといった方のために別の治療方法があります。
抜歯してすぐインプラントを装着する抜歯即時インプラント治療や、
埋め込み手術後すぐに仮の歯を入れられる即日負荷インプラントなどの
短期間で行うことができる治療法です。
これらの治療法は可能な方とそうでない方がいるため、クリニックで一度相談してみましょう。

治療後のメンテナンスについて

長期間かかったインプラント治療が終わっても、それですべて終わりというわけではありません。
長期間本当の歯と同様に使うことができ、耐久性に優れたインプラントですが完全に万能とは言えないのが現実です。
その理由は、インプラントには歯周病という厄介な敵がいるからです。
多額の費用をかけて治療したインプラントでも、
歯周病のせいで周りの歯が傷んでしまったり、痩せてしまうようなことがあればインプラントを使えなくなってしまいます。
そして、インプラントはあくまでも人工物のため、歯槽膿漏などになってしまった場合は自覚症状もなく、
知らないうちに状態が悪化していくケースが多くあります。
このようなトラブルを放置しておくと、最悪インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
さらに、骨が痩せてしまった方や、体が健康でない方の場合は再手術が不可能なこともありますので注意しましょう。
ご自身で口の中の状態を完璧に把握するのは難しいので、治療後も定期的にメンテナンスを行うことでインプラントを長く使用することができます。

 

インプラントを長持ちさせる秘訣

日常生活の中で、正しいブラッシングやプラークコントロールを行い、お口の中を常に健康にしておくことが大切です。
さらに、自分では届かないところまでクリニックでキレイにしてもらいましょう。
歯科検診を定期的に行うことが重要です。
かみ合わせやお口の中の環境に問題がないか、骨の状態に異常がないかどうかをレントゲンでチェックしてもらうといいでしょう。
歯科医院でのメンテナンスは、3か月に1度行うことが理想です。
もし無理な場合には最低でも年に1~2回は定期検診を受けることをおすすめします。

最後に

インプラント治療が自分に合った治療法なのかどうかを判断する上で医師の経験は大変重要になります。
親身になって相談に乗ってくれる医師かどうかも重要です。

ご自身のお口の中の状態や治療の流れなどをしっかり医師に説明してもらい、納得した上でインプラント治療を開始しましょう。
インプラント治療でみなさんのお口の中が快適になればと思います。

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