歯周病を治すためにかかる金額を知りたいと思ったことはありませんか?
歯周病になったとしても虫歯のようにズキズキといった自覚症状がないので、歯周病をそれほど深刻にとらえていない方が多いのも事実です。
しかし進行すると歯を失う原因となる怖い病気です。
そして歯周病が進行すると強い口臭にもつながるため、エチケットとしても避けたいものです。
歯周病は完治するのか、また自分にぴったりな予防策はないものか、費用などの役立つ情報をお伝えします。
Contents
歯茎の炎症の時点で発見したい歯周病
歯周病といっても様々な症状がありますので、治療を受ける前にご自身の症状を認識する必要があります。
骨までは到達せず歯茎の炎症で済む段階であれば、軽度の状態ですので比較的短期間で治療できます。
自覚症状が無い分早期発見が難しいのですが、歯科医院で定期検査を行うことで早期に発見することができます。
歯周病の予防策
まずは歯周病の予防策をご紹介致します。
毎日の歯磨き
まずは「プラークコントロール」です。
プラークコントロールと聞いて、「毎日の歯磨き」をすれば良いだろうと思っている方も多くいらっしゃいます。しかしプラークコントロールとは、「歯磨き」だけを表した言葉ではなく、口内環境を正常に保つために必要な条件をクリアして始めて言えることなのです。
歯磨きをする際には正しいブラッシングができるように、歯科医師や歯科衛生士の指導を受けましょう。
歯周ポケットを徹底してブラッシング
歯周ポケットの部分を徹底的にブラッシングすることも大事な歯周病対策です。
歯周ポケットの内側まで歯ブラシの毛先が入るようにしましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスも大活躍
通常の歯ブラシ以外にも歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用し、歯ブラシでは行き届かない部分までしっかりとケアすることが歯周病対策に繋がります。
そしてデンタルリンスを併用すれば、細菌を抑制することもできるのでおすすめです。
歯科医院で歯垢を完璧に除去する
あわせて歯垢を完璧に除去することも歯周病対策には大事なポイントです。
歯垢がなくなると、ひとまず歯茎の炎症が軽減減する可能性があります。自力では除去できない歯石などは歯科医院で除去しましょう。
食生活のリズムを改善する
そして食生活に注意することも予防の一つです。
食事時間以外にお菓子などを長い時間食べていませんか?これも歯周病を悪化してしまうことに繋がります。
糖分を多く含んだお菓子を食べた後は、必ず歯を磨きましょう。歯磨きが難しい場合には、うがいでだけでも行いましょう。
タバコを控える
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれ、有害な物質が200~300もあるといわれています。喫煙を続けている人は、歯周病にかかりやすい、悪化しやすい、治療しても治りにくいということがわかっています。
歯のことを思うと、タバコは控えたいものですね。
マウスピースで歯ぎしり対策をする
睡眠時の歯ぎしりも歯にとって良い行為ではありません。歯ぎしりは自分でなかなかコントロールできないので、歯科医院で歯を守るマウスピースを依頼しましょう。
それ以外にも日常生活の中で「歯を食いしばる」癖のある方はご注意下さい。
口呼吸もNG
鼻づまりなどによって口呼吸をしているという方も、歯周病対策としてはNG行為です。
アレルギー症状で日常的に鼻炎状態が起こっている場合もあると思いますが、あまりにも苦しい症状なら耳鼻科など専門医に相談しましょう。
口呼吸は歯周病だけでなく、口臭の原因にもなります。
定期的なメンテナンスの重要性と費用
歯周病の治療費用が高額にならないためにも、定期的なメンテナンスで早期に発見することが大切です。
歯石などを自力では完全に除去できませんので、信頼できる歯科医院に定期的に通いましょう。
次に症状別の治療費用概算をご紹介いたします。
初期段階の費用について
まずは初期段階の費用についてご紹介させて頂きましょう。
- 【合計額の相場】5千円~1万円程度(3割負担の人)
- 【保険外の場合】1万円~5万円程度
中期段階の費用について
歯茎が痩せ、歯が元の状態よりも長めに感じるという方は歯周病の中期にあたります。
- 【合計額の相場】1万円~5万円程度(3割負担の人)
- 【保険外の場合】5万円~50万円程度
- 【外科手術】3千円程度(3割負担の人)
重度段階の費用について
歯がグラグラ状態で抜け落そうという方は、歯周病がかなり進行してしまっている状態です。
- 【合計額の相場】3万円~10万円程度(3割負担の人)
- 【保険外の場合】20万円~30万円程度
- 【外科手術】3千円程度(3割負担の人)
最後に
以上、歯周病についてご紹介しました。
歯の残存率が高いほど長生きできると言われているため、ご自身の歯を健康に保ちたいものです。
歯周病を少しでも早期に治療できるよう、異常が無くても歯科医院で定期的に検査をしておくと安心です。