歯と健康のラボラトリー

歯周病治療にかかる平均的な費用

みなさんは、歯周病についてどの程度知っていますか?
歯周病なんて自分には関係ないと思っている方も多いでしょう。

しかし歯周病は自覚症状がないことが多いため、知らず知らずのうちに歯周病になってしまっている可能性があります。

万が一歯周病になってしまったときのために、治療期間や費用がどのくらいかかるのかを確認しておくと安心でしょう。
今回は歯周病の治療期間や費用についてお伝え致します。万が一の時のために参考にしてみてください。

歯周病治療の流れ

歯周病とはプラークが原因となり起こる歯茎の病気で、プラーク中の歯周病菌の毒素により歯を支えている骨がどんどん溶けていく怖い病気です。

虫歯と違い歯周病は痛みや自覚症状がないため、日ごろから歯茎をチェックしておくといいでしょう。
しかしご自身では歯周病かどうかを性格には判断できないため、クリニックできちんとチェックしてもらうことが重要です。

歯周病治療の流れは次のようになっています。

プラークコントロール

このプラークコントロールとは、口の中の細菌を自分でコントロール出来るようにすることで、これがもっとも重要な治療法と言われています。

プラークとは、いわゆる歯垢と同じ意味で、歯の表面に付着した食べカスや細菌などによって構成されています。とても粘性の高い物質で、そう簡単に除去することはできません。ただ、歯面に付着したプラークを放置すると、やがてそれは「歯石」へと変化していきます。

歯石とは、文字通り石に近い物質で、これが形成されてしまうと、患者さん自身の手で取り除くことは不可能となります。それだけに、プラークコントロールが重要となってくるのです。

検査

歯茎の状態が悪いのに行うと治りが遅くなったり再度歯石がつきやすくなったりします。
歯石を取るためには次の検査が有効とされています。

レントゲン撮影

歯の根元についている歯石は目で確認できないためレントゲンを撮ることで確認でき、より確実に判断できます。

歯周ポケットの測定

歯周ポケットを測定することで歯周病の進行度が判断できます。
正常な歯茎であっても2ミリ程度の溝があるとされていて、歯周病の場合は4ミリ以上と言われています。

歯石除去

歯石と一言で言っても、歯茎から上の縁上歯石と、下の部分の縁下歯石があり特に後者は検査情報を元にして除去していきます。

評価

歯石の除去が済んだら、取り残しがないかどうか、歯茎の状態が良くなったかを評価していきます。
その方法は、歯周ポケットを測定後、数値が低ければ改善されているということになります。
さらに、歯茎に炎症があるかなどもチェックしていき、評価して治療が必要となればメンテナンスを行っていきます。

改善がなければ、次の段階として歯周病外科治療が行われます。
その後、再度評価を行い、必要なら治療が続けられ、改善したらメンテナンスを行っていきます。

それでも改善できない場合の治療方法

プラークコントロールや歯石の除去を行っても歯周病が改善できない場合には、以下の治療を行います。

フラップ手術

フラップ手術とは、歯茎にメスを入れて歯の根元が見えるようめくり歯石除去を徹底的に行うものです。

レントゲンだけでは判断が不可能で、取り切れない場合に行うもので保険診療の場合3000円程度となっています。
なお、保険診療だと1部位あたり3000円程度で、自由診療だと1万から10万円程度です。
自費診療では同時に歯周組織再生療法がおこなわれることが多いです。

歯肉切除術

歯肉切除術は、歯周病や歯肉増殖症などで増殖した歯肉を切除し、深い歯周ポケットを改善するために行う歯周外科手術です。

この手術により、プラークコントロールのしやすい状態にして炎症をおこした歯周組織を改善させます。

歯周組織再生療法

これは歯周病によって失われてしまった骨を人工的に再生する治療法です。

いくつかの方法があるのですが、代表的なものはGTR法とエムドゲイン、骨移植です。ほとんどの場合自費診療となっており、費用は一部につき5万~10万円となっています。

歯周病の治療期間

歯周病の治療にかかる期間には個人差がありますが、2か月~1年程度かかると思っておきましょう。
歯周病とは歯を支えている骨が溶かされるものです。一度溶けてしまった骨が元に戻ることはありません。
また、自覚症状がほとんどないので、知らない間に進行していきます。
そうならないためにも早期発見・早期治療が大切な病気なのです。

初期の場合

初期段階では、骨が少し下がっている状態のことが多く、20代~40代の方に多く見られます。
自覚症状はほとんどなく、自分で判断するのが難しいためクリニックで検査が必要です。
治療期間は1~2か月程度です。
費用は保険診療で1回あたり2000程度となっており、保険外だと10000円~50000円程度かかります。

中期の場合

中期だと骨が半分程度溶けてしまっていますが、きちんと治療すれば歯を残せる場合も多いです。
治療期間は3か月~1年程度です。

費用は保険診療で1回あたり2000円程度で、外科手術だと1部位3000円程度となっています。
保険外での費用は50000円~500000円と歯科医院によって差が出ます。

重度の場合

歯周病が重度になってしまうと、骨の3分の1は溶けているため、歯がぐらぐらしてきたり抜けたりすることもあります。
治療期間も1年以上はかかることが多いので、なるべく早く発見したいものです。
費用は保険診療で1回あたり2000円程度で、外科手術は1部位3000円程度、保険外では200000円~3000000円程度と高額になります。

まとめ

歯周病治療についてお伝え致しました。
自分の歯はまず自分で守ることから始まります。

歯磨きなどご自身で出来る歯のケアを徹底的に行い、定期的にクリニックでメンテナンスを受けいつまでも自分の歯を健康的に保つようにしたいものですね。
手遅れになってしまう前にぜひ一度、歯科医院で検査をしましょう。
みなさんの歯がいつまでも健康であることをお祈りしております!

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