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気になる不正咬合!オープンバイトを治すには?

奥歯しか噛んでおらず、前歯が噛み合わない状態のことをオープンバイト(開咬)といいます。オープンバイトでは常に前歯が開いている状態なので、前歯で食べ物が噛めない、しゃべるときに息が漏れる、などの症状が現れます。

この記事では不正咬合の一種であるオープンバイトの治し方について詳しくご紹介します。歯並びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

不正咬合とは?

悪い歯並びのことを、歯科用語で不正咬合と呼びます。

不正咬合はいくつかの種類に分けることができます。上下の歯が開いているオープンバイト(開咬)のほかにも上顎前突(出っ歯)などがあります。

それも、そのままにしておくと見た目が気になりコンプレックスにつながるほか、歯磨きが上手くできずに虫歯や歯周病になってしまうリスクが高くなります。

オープンバイト(開咬)について

オープンバイトとは、歯をしっかり噛み合わせた際に前歯か奥歯のどちらかが開いている状態のことです。

オープンバイトになると、奥歯が噛み合わさって前歯が開くケースが多くなり、前歯で食べ物を上手く噛むことができないのです。また、前歯の上下に隙間が空いてしまうので、正しく発音できないこともあります。

オープンバイトはリラックスした状態でも、口を開けていることが多くなるので、ドライマウスになりやすいのもデメリットのひとつです。ドライマウスになると、口臭も強くなりますが、虫歯にもなりやすいので注意が必要です。

オープンバイトの原因

オープンバイトは、以下のような原因が考えられます。

  1. 歯並びなどの遺伝的な要因
  2. 指しゃぶりや舌を前にだすような舌癖
  3. 口呼吸の癖がある
  4. 耳鼻関連の病気がある
  5. 前歯が十分に生えきっていない

オープンバイトを放置すると…

オープンバイトになると、前歯がしっかりと噛み合わない分奥歯に負担が掛かるため、奥歯や周りの筋肉、顎関節への負担が大きくなってしまいます。また、噛んでいる歯ばかりに負担がかかるため、将来的に奥歯が割れてしまうことも少なくありません。

そして、物を上手く飲み込めなくなることや、消化器官の負担が大きいことから胃腸障害になる、歯が閉じられないことにより息もれや発音障害につながる可能性があります。

オープンバイトの治し方

オープンバイトは、歯を移動させる矯正治療によって治すことができます。

しかし、開いている箇所や歯と顎のバランスなど、患者さんの状態に応じて治療方法をじっくり検討する必要があります。中には歯を抜かなくてはならないケースや、顎の骨が極端にずれている場合には顎の骨を切断する外科手術が必要となるケースもあるため、歯科医師とよく相談した上で治療法や治療方針を決定することが重要です。

不正咬合の種類

不正咬合には、オープンバイト以外にも次のような種類があるので詳しく見ていきましょう。

叢生(そうせい)

叢生は、歯列が凸凹している状態や、歯と歯が重なって生えている状態のことをいいます。八重歯や乱杭歯もこの叢生に含まれている症状です。

顎が小さく、歯の生える場所が狭い場合や、歯が大きくて歯の生える場所が狭くなり、歯と歯が押し合ってこういった状態になるのです。

上顎前突

上顎前突は、上顎の骨が通常より前に出ている症状のことを指します。

いわゆる、出っ歯のことです。また、上顎も下顎もでっぱっている症状は、上下顎前突と呼ばれています。

反対咬合

反対咬合は、上顎前突とは反対に下顎が前に出ている症状で、受け口とも呼ばれます。

下の歯がななめに生えていることや、下顎の骨が過成長してしまうことで反対咬合になります。

空隙歯列・正中離開

空隙歯列は、歯のひとつひとつに隙間が空いている、いわゆるすきっぱの状態です。正中離開は、前歯の2本の歯の真ん中に隙間が空いている状態を指します。

空隙歯列は、歯が小さいことや歯の数が少ないことが原因で起こります。

一方で正中離開は、前歯と前歯の間に過剰歯と呼ばれる歯が存在することや、上唇の上唇小帯と呼ばれる上唇の裏にあるすじが前歯と前歯の間に入り込んでしまうことなどが原因として考えられます。

交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合は、上下の奥歯や前歯が左右にずれていることで上手くかみ合わない歯並びのことを指します。

交叉咬合になると、食べ物を噛むときに余計な力が加わって顎が疲れやすくなり、歯が痛む原因にもなります。

不正咬合の原因

では、ご紹介したような不正咬合はどうして起こるのでしょうか。ここからは、不正咬合の原因について見ていきましょう。

遺伝

不正咬合は、遺伝が原因で起こることがあります。噛み合わせや骨格、歯並びも遺伝するので、両親の影響で不正咬合になる可能性があるのです。

口呼吸

通常は、舌が上顎についていて、その吸い付く力により広げられています。しかし、口呼吸をする習慣があると、口が常に開いてしまうので、上顎が広がりません。そして、広がらない分、狭くなり、上顎前突などになりやすくなります。

生活習慣

不正咬合は、顎の骨の発育不足によって起こる場合があります。

最近は食が欧米化し、柔らかいものを食べる機会が増えて噛む回数が少なくなり、顎が成長しにくく小さくなってしまう傾向にあります。顎の発達不良は叢生などの不正咬合の原因になります。また、硬い物を食べるようにしたり、咀嚼回数に注意したりしていても、同じ歯でばかり噛んでしまう癖があると不正咬合のリスクが高まるので注意しましょう。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病が原因で不正咬合になることもあります。

特に、幼い子供の乳歯の虫歯が不正咬合の原因になることもあります。乳歯の虫歯は、のちに生え変わる永久歯に影響を与えてしまうので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

不正咬合や、オープンバイトについて詳しく理解できましたか?

オープンバイトをはじめとする不正咬合は、見た目のコンプレックスになるばかりか、虫歯や歯周病の悪化や、全身の健康にも大きなリスクを与えてしまいます。放置しても勝手に治るものではなく、悪化してしまう可能性が高いので、早めに歯科医院に行くことが大切です。

オープンバイトなどの不正咬合は、歯科医院でしっかり治療することができます。

不正咬合は種類があるので、ご自身の症状に合った治療法を歯科医師と相談し、歯並びを改善して快適な口腔内を保つようにしてくださいね。

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