歯と健康のラボラトリー

インプラント治療について知っておきたい基礎知識

 

みなさんはインプラント治療について詳しく知っていますか?

詳しいことまでは分からない・・という方が多いのではないでしょうか。
インプラント治療は歯の治療法の中でも比較的新しいものですが、
一体どういった治療法なのでしょう。
今回はインプラントの歴史や構造などについてご紹介致します。
インプラント治療をやってみたいけれど不安・・と感じている方のお役に立てると幸いです。

インプラントとは?

インプラントとは、体の中に埋め込む材料や機器すべてのことを言います。
ペースメーカーや人工関節などもインプラントに当たります。

歯科医院で行われるインプラント治療は、歯がないところの顎の骨部分に人工歯根を埋め込み、
それに人工歯を付けるというものです。
こういった歯科医院での治療は、歯が必要な本数生えなかったり、
歯周病などによって歯がなくなってしまった場合に行われる治療法です。

インプラントの歴史

実はインプラントの歴史は長く、古いものだとホンジュラスで
西暦7世紀頃に行われたという記録があります。
この時代には、貝殻を巧みに加工し、女性の前歯に埋め込んでいたそうです。
治療法として確立されたのは最近のことで、1952年にチタンが骨と結合することが分かり、
その後スクリュー状のチタン製インプラントによって治療が始まりました。

インプラントの構造とは?

現在のところ、もっとも広く使用されているインプラントは、
人工歯や義歯とも呼ばれている上部構造と、あごの骨に埋め込む人工歯根、
それら二つを連結するアバットメントの3つと言われています。

一般的に、連結部のアバットメント上に人工歯がつくのですが、
直接人工歯根につくこともあり、またアバットメントと人工歯または人工歯根をつなぐため、
スクリューが使われることが多いのです。ただ、セメントを使用する場合もあります。
こういった場合には患者さんご自身が人工歯を取り外すのは不可能ですが、
患者さん自身で人工歯根の上と義歯の中に特殊な装置を付けて取り外すようにできる場合もあります。

インプラントの種類とは?

世界中にあるインプラントの種類はなんと100種類以上もあり、
日本だけでも30種類以上もあると言われています。
最近ではインプラントのメーカーにより規格がそれぞれ異なるため、
他のメーカーのものと組み合わせて使うことはほとんどありません。
それは、同じメーカーのものであっても大きさや種類により
規格が違うため、接続部品やつけ外しする器具が異なるためです。
インプラントの治療を受けたクリニックで続けて相談できればいいのですが、
引っ越しなどで通えなくなった場合のことを考えますと、使用したインプラントの
種類やメーカー名を覚えておいた方が良いでしょう。

あまり普及されていないものを選んでしまうと、あとで治療が困難になることがあるので注意しましょう。

インプラントに最適な年齢とは?

インプラント治療を安全に受けるには、最適な年齢で受けることも重要です。
治療を受けられるのはあごの骨の成長が終わる年齢である16歳以降が最適だとされています。
骨の成長が終わっていないのにインプラントを付けてしまうと、その部分だけ骨の成長が止まってしまうということが学会で報告されているからです。

ただ、20歳以下の場合、あごの骨の成長が続いているため、
その時期には行わないことが一般的です。

なお、あごの骨の成長が終わる時期は人それぞれで個人差があります。
20歳前後、もしくはそれ以下の方の場合、きちんとクリニックで診察を受けて
治療を始める時期を相談するようにしましょう。
年齢の上限については特に決まっておらず、抜歯に耐えられるのであれば
何歳でもインプラント治療を受けることは可能と言われています。
ただ、70歳以上の場合インプラントは避けた方がいいとされています。
その理由は、人工歯根をあごの骨に埋めるので、あごの骨を削る必要があり、
代謝が悪くなっている70歳以上の場合は治療した後に何らかのトラブルが起こる可能性があるからです。

それに加え、糖尿病や高血圧、脳こうそくなどを抱えている方はインプラント治療に向いていません。

インプラントにメンテナンスは必要

失ってしまった歯の代わりに人工歯と人工歯根をつけるインプラント治療には、
定期的なメンテナンスが必要だと言われています。
インプラントはご存じのとおり、人工の歯なので虫歯にはなりませんが、
食べかすが歯に残っていたり、歯磨きが不十分であれば、プラークが発生して
インプラントの周囲の骨や歯茎に炎症が起こることがあります。
これを治療せず放置してしまったり、噛み合わせの調整をしないでいると、
インプラントに過度の負担が掛かり顎の骨から抜け落ちてしまうことがあります。

治療後は最低年に1.2回はメンテナンスを行うことが理想です。
定期的にメンテナンスを行うことで、インプラントを一生使うことができると言われています。

最後に

インプラントについて基礎的な知識をご紹介致しました。
インプラントをしたいけれど不安だったという方も、前向きに検討することができると良いですね。

インプラントと長く付き合っていくためには、ご自身に合った歯科医院を見つけ、
十分に説明を受けて納得してから治療を始めましょう。

現在日本では厚生労働省が認めたインプラントを使うのが一般的ですが、
患者さんが希望すれば海外からインプラントを歯科医師の責任のもと輸入し使用できるため、
海外製のインプラントを使って治療する場合もあるようです。
ただ、治療前にきちんとそのインプラントのリスクや治療実績、
またトラブルが起きた場合の対処法などを確認しておく必要があるでしょう。

 

今回ご紹介したことをご参考に、信頼できるクリニックで一度相談してみてはいかがでしょうか。
親身になって相談に乗ってくれるはずです!
みなさんのインプラント治療が快適に行われるといいですね!

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