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インプラント治療の失敗例!その原因と対処法

歯を失った時の治療法のうちで、入れ歯やブリッジよりも高い性能を持った治療法がインプラント治療です。

歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工の歯を作製するという治療方法で、審美性、咀嚼力、耐久性の全てに優れた最新技術です。しかし、どんな治療にもメリットだけでなくデメリットがあるように、その高い性能から様々な方に支持されてきた人気の高いインプラント治療ですが、中には失敗やトラブルが起こってしまうケースもあります。

治療の失敗は必ずしも起こるものではありませんが、決して他人事ではないため、インプラント治療を考えている方は必ず知っておきましょう。また、失敗やトラブルが起きた時の対処法もご紹介するので是非ご参考にしてください。

インプラント治療の失敗例と原因

それでは、インプラント治療の失敗例と原因をご紹介します。あらかじめこのような事態が起こる可能性があると分かっているだけで、万が一にも症状が出てしまった時の心持ちが違います。いざという時に冷静になれるように、事前にリスクを知っておきましょう。

手術中の神経や血管の損傷

インプラント治療は外科手術を行いますが、以前は術中に血管や神経が傷付いてしまうということがありました。血管を傷付けてしまうと出血が止まらなくなり、神経が傷付いてしまうと麻痺や感覚異常などの症状が起こります。

骨の形状を立体的に把握できるCTが普及した現在ではそのような事態は大分避けられるようになりましたが、このような事例もあるということは把握しておきましょう。

インプラントと顎の骨が結合されない

稀に、インプラントを埋入してもインプラントと顎の骨が結合しないというケースがあります。インプラントが顎の骨と結合しないと咀嚼する力が回復しない上に、インプラントのぐらつきや脱落にも繋がります。

外科手術に使用するドリルでの火傷(オーバーヒート)や、インプラントが適切に埋入されなかったことが原因として考えられます。

インプラントが細菌に感染した

メンテナンス不足や治療環境の衛生管理不足が原因でインプラントが細菌に感染する場合があります。細菌に感染してしまうと腫れ、痛み、麻痺などの症状が起こります。

また、放置したことで口内環境が悪くなると歯周病など他の病気を疾患する危険性もあるので、上記のような症状が現れたらすぐに歯科医院に相談しましょう。

術後のメンテナンスでインプラントの寿命が変わるので長持ちさせるためにきちんとケアしてください。

喫煙などの口内環境を悪化させる習慣は控えることが大切ですね。

インプラントの破損・脱落

咬み合わせの調整が不適切であったり、アバットメントの締め付けが不十分だったりするとインプラントの破損や脱落が起こることがあります。

咬み合わせが悪いと歯に大きな負担をかけることになり、インプラントの寿命だけではなくご自身の歯の寿命も短くしてしまいます。

インプラント治療による失敗の対処法

どのような治療でも失敗例はありますが、やはり歯は一生付き合っていくものなので不安になりますよね。

それでは、このような失敗をしないために事前にできることやしておくべきことは一体どのようなものでしょうか。

インプラント治療による失敗を防ぐために私たちにできることやしておくべきことをご紹介しますので、今後インプラント治療をする時のご参考にしてください。

慎重な歯科医院選び

インプラント治療は全ての歯科医院でおこなっているわけではありません。まずは、ホームページを確認してみましょう。

  1. インプラント治療をおこなっているか。
  2. 症例写真があるか。
  3. 設備が揃っているか。
  4. 滅菌や設備取り扱い方法など、衛生管理に関する表記があるか。

ホームページでは、上記のことを必ず確認してください。症例写真の他にも口コミがあればそちらも確認しておくと良いでしょう。

また、カウンセリングに行った際にメリットの他にもデメリット、現状の口内環境についてきちんと説明してくれる歯科医師だとより安心できますね。合わせて治療にかかる合計金額を確認しておくことも大切です。

これはインプラント治療に限らず全ての治療に言えることなので、しっかりと頭の中に入れておきましょう。

事前検査

インプラント治療は外科手術なので手術前は必ず慎重な検査をおこなってください。口内環境がインプラント治療に適している状態か否かをチェックすることはとても重要です。

手術をする際、口内環境が良好な状態でないとインプラントはその効果を発揮できません。歯周病や上顎洞炎、インプラント埋入周辺に根尖病巣などの炎症がある場合は事前に治療を終了しておくことが必要です。

術後のメンテナンス

手術直後は歯科医院からの指示に従い、傷口を刺激しないように気を付けましょう。

定着した後は磨き残しのないようにしっかりとブラッシングをすることが大切です。そして、ブラッシングだけではなくデンタルフロスなどのケア用品をプラスすることでより高い効果を得ることができます。

そして、定期的に歯科医院で検診を受けましょう。歯科医院の検診では咬み合わせの確認・調整、レントゲン撮影、インプラント、口内全体のクリーニングをおこないます。

インプラントのメンテナンスは保険が適用されず、歯科医院によって料金が違うので最初のカウンセリングの際に確認しておきましょう。

インプラント治療は医師だけではなく患者様にもある程度の知識が必要になります。しっかりとした歯科医院なら術前の説明があるので気になることなどは遠慮なく質問してください。

それでは万が一失敗してしまったら、どうなるのでしょうか?

インプラントが炎症を起こしてしまったり、グラグラしてしまったりしたら、もうダメなのでしょうか?

軽度の炎症であれば、適切なブラッシングや処置で炎症を抑えることができます。

支えている骨が吸収してしまった場合は、炎症組織を除去して上で、骨再生を促す処置をすることができます。

骨から分離してしまっているような場合には、インプラントを摘出し、炎症組織を完全に除去して、治癒を待った上で骨再生させ、再びインプラントを埋入し、リカバリーさせます。

インプラントが適切でない場合には、違う方法で機能回復させることもあります。

インプラント治療が選ばれる理由

このようなリスクがゼロではないにも関わらず、インプラント治療が選ばれるのはなぜでしょうか。

インプラント治療のメリットである審美性、咀嚼力、耐久性について具体的にご紹介します。

  1. ご自身の歯のように咀嚼できるので美味しく食べられる。
  2. 見た目が天然歯と見分けがつかないほど美しいので大きく口を開けて笑うことができる。
  3. 発音が安定している。
  4. 取り外す手間がない。
  5. メンテナンス次第で長持ちする。
  6. 虫歯にならない。

いかがですか?

インプラント治療には入れ歯やブリッジにはない様々なメリットがあります。人工の歯とは思えない程快適に生活することができるでしょう。

まとめ

インプラント治療には様々なリスクがありますが、歯を失った場合最も高い効果を得られる治療法と言えるでしょう。

もしインプラント治療をするか悩んでいる方がいたら、1度歯科医院にてカウンセリングを受けることをおすすめします。

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